〜2012年 新たな年を迎えて〜
(2012年1月5日「社長年頭講話」抜粋 ヤクルトホールにて)
はじめに
さて、本日は社長1年目の年頭挨拶ですから、私の基本的な考えを中心にお話しさせていただきます。
私の基本スタンス
私の基本的な経営スタンスは、堀会長が敷かれた経営路線の「継承」にあります。
すなわち、事業の原点である「代田イズム」や「企業理念」を大切にし、地道で忍耐強い「農耕型マーケティング」を推進することです。もちろん、そこに「新風を吹き込む」ことも忘れてはならないと肝に銘じています。
国内外で「競争力を高める戦略」の必要性
今や、グローバル化したヤクルトブランドは、国際競争の真っただ中にあります。市場での競争優位を創造できる「商品の研究開発」、そして安全・安心を提供できる「生産」、「物流」、のみならず、企業の社会的責任としての「省エネ」や「環境問題」等への解決策の提案など、国内、海外を問わず、「あらゆる局面で、競争力を高める戦略や施策が欠かせない」と考えています。
「ヤクルトビジョン2020」の実現
そして、各事業部門が計画を推進し、ヤクルトグループの向かうべき方向性を示した中長期計画「ヤクルトビジョン2020」を実現させることが目標であると言えます。そして、これこそ、私に与えられた大きな課題の一つであると、強く認識しています。
CSR
ここで、CSR、すなわち「企業の社会的責任」についてもふれておきましょう。
どんなに優れた商品でも、その会社が社会的に不正をしているとか、ただ会社の利益を追求するだけで、社会に何ら還元していない、何も貢献していないという理由で、購買の対象からはずされてしまう、そういうことが、これから益々増えてくるだろうと考えています。
その意味でも、「企業の姿勢」や「企業理念」に関わるCSRはこれまで以上に重要視しなければならない経営政策の一つだと思っています。
具体的に、当社は、コンプライアンス経営の積極的な推進やIRによる詳細で正確なディスクロージャーすなわち情報開示を行なっています。
また、「人も地球も健康に」のコーポレートスローガンのもと、地球環境の保全が、社会と共生する経営の重要課題の一つとして認識し、企業活動のあらゆる面で環境保全に配慮し、その啓発・教育活動にも力を入れています。
さらには、販売会社を中心とした「愛の訪問活動」や「地域防犯活動への協力」といった「ヤクルトでなければできない」社会貢献活動も社外の人たちの賞賛を集めています。
むすび
中国の魯迅が書いた「故郷」という小説の中に「もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」という言葉が出てまいります。
乳酸菌という道も、ましてや予防医学や健腸長寿という道も、最初からあったわけではありません。
創始者である代田 稔博士が提唱し、その第一歩を印し、また、創業から今日まで「代田イズム」に共感した、多くの諸先輩が、そのあとを歩き、創意工夫や試行錯誤を繰り返し、そのご努力の結果によって、世界のヤクルト一日平均販売本数3千万本という、立派な「乳酸菌の道」が出来たのだと思います。
この「3千万本の道」を「4千万本の道」、「5千万本の道」、さらには、「1億本の道」にしていくのが、私の使命であると思っています。
以上を持ちまして、私の年頭のご挨拶と致します。
ご清聴ありがとうございました。
代表取締役社長(COO)



